ニュースレター Vol.122

CEOメッセージ

代表からのご挨拶 スキルよりも、波長が合う人と働きたい

先日、ある先生から尋ねられたのですが、皆様はスタッフや勤務医の先生を新たに採用するとき、どのような基準で選ばれていますか?

出身校や前職などの経歴でしょうか。資格の数でしょうか。それとも第一印象の良さでしょうか。

 

クリニックの場合は、スタッフの人数が少ないからこそ、「人選」にすべてがかかっているといっても過言ではありません。いくらスキルはあってもクリニックに合わない人を採用したら、スタッフから不満が噴出し、患者さんにも迷惑がかかり、何よりその人にとっても悲劇です。

 

ビスカは社員がまだ100名足らずということもあり、今 でも最終面接は必ず自分で行っています。

以前、最終面接を各部署の責任者に委譲したこともあり ましたが、「条件」はマッチしていても、「社風と合わない」と 感じるケースが少なくありませんでした。

古臭い考えかもしれませんが、同じ職場で仕事をやって いくということは、"同じ釜の飯を食う仲間"。スタッフとの 相性を見るという意味でも、ビスカでは最終面接の段階で なるべくマネージャーかリーダーを交えた「少人数で食事 をする」ようにしています。

30分ぐらいの面接では誰でも取り繕うことができますが、一緒に食事に行って2時間も過ごすと、さすがに隠し切れない「その人本来の姿」がにじみ出てきます。食事をしながら、これまでの人生・これからの人生についてざっくばらんに話してもらうことで「人となり」を知ることができ、社風と合うかどうかも確認できます。そして採用時にはこちらも「人生の大切な時間を預かる覚悟」ができているので、何か問題が起きても一緒に向き合うことができると感じています。

 

何度かご紹介している本『Think clearly』の「自分と波長の合う相手を選ぼう」という章には、米・サウスウエスト航空の「社の気質に合う人を雇い、スキルはトレーニングで身に着けさせる」というエピソードが紹介されています。

サウスウエスト航空は、座席指定や機内食などのサービスを徹底的に排除してコストを抑え、フレンドリーなサービスを提供するLCC(格安航空会社)の先駆け的存在です。 だからこそ、企業理念への理解と社風とのマッチングは欠かせないのでしょう。

 

いくら熱心に研修をしたところで、人間のもともとの気質というのは、そう簡単には変えられません。しかしスキルならば、後からいくらでも身に着けることができます。経歴や能力ももちろん重要ですが、やはり「波長が合って、一緒に気持ちよく働ける人物かどうか」、その見極めが 一番大切だと思っています。

代表取締役

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