ニュースレター Vol.119
CEOメッセージ
代表からのご挨拶「無駄な反応」からの卒業
謹んで新春のお慶びを申し上げます。 本年も社員一同、皆様にご満足いただけるよう努めてまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
コロナ禍が長期化している影響もあり、先生方も、経営が思ったようにいかず悩んだり、スタッフのことでストレスを感じたり…という場面が増えているのではないでしょうか。
かくいう私も経営者という立場ですので、思ったとおりに動かない社員に対してついイライラしてしまい、怒りの感情をなかなか静められない時もあります。
そんな折りに感銘を受けたのが、今回ご紹介する「反応しない練習」という本です。この本の著者は、中学を中退して放浪ののち、大検を経て東大法学部を卒業し、ミャンマーやタイ、インドで仏教を学んで僧侶になったというユニークな経歴の持ち主。といってもスピリチュアルなものではなく、むしろブッダの「超合理的」な考え方がわかりやすく書かれています。
ブッダが生きた2500年前に比べると文明はずいぶん進化を遂げましたが、人間の悩み・怒り・不安の本質には、なんら変わりがありません。他人に対してイライラしたり、不安になってクヨクヨしたり、人に気を遣いすぎてオドオド してしまうのは、何かのせいではなく、すべて「自分の心が過剰に反応しすぎている」ことが原因なのだそうです。
だからこそ、「無駄に反応しない」「良し悪しを判断しない」習慣を身に着けることで、私たちはあらゆる悩みやストレスから解放されるーーーと説かれています。
ビスカにもいろんなタイプの社員がいますので、いくらその人のためを思って話をしても、会社と本人との認識のズレがどうしても埋まらない場合があります。しかしこの本を読んでからは、「そもそも他人の考えを変えようとすること自体がナンセンスである」と達観できるようになってきました。(まだまだ修行中ですが…)
今ではそうした社員に対しては、「ビスカよりも、あなたの能力が活かされる場所があるかもしれませんが、その場所が見つかるまでは、ぜひビスカで能力を高めてくださ い。こちらもできる限りサポートします」と心から伝えるようにしています。それが結果的に、お互い余計なストレスを抱え込まず、幸せになれる方法だと信じています。
今年こそ、もっとストレスフリーな毎日をめざして。 末筆になりましたが、今年も皆様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
代表取締役