ニュースレター Vol.118

CEOメッセージ

苦手なことより得意なことに時間を費やすほうが1000倍も価値がある

苦手なことより得意なことに時間を費やすほうが1000倍も価値がある

私が最近感銘を受けた本は、日本でもベストセラーとなったロルフ・ドベリの『Think clearly』です。(私 は耳から聞くほうが頭に入ってくるので、正確には オーディオブックで「聞いて」読んだのですが)

人が陥りやすい思考パターンについて大変勉強に なりましたので、参考までにご紹介したいと思います。

この本の中には、「能力の輪」と「尊厳の輪」という話 がでてきます。 「能力の輪」とは、自分が得意な分野は何かを考えて、「領域」を見極めること。ここまではできる(輪の内側)と、ここからはできない(輪の外側)、その境界線を意識して「能力の輪」をはっきりさせておくことが大切だとしています。

こういうと可能性を自ら狭めてしまうイメージかもしれませんが、むしろ何らかのエキスパートになることが重要だということです。同じ1時間なら、苦手なことより得意なことに費やしたほうが、1000倍もの価値がある…ということは、先生方ならきっとおわかりになられるのではないでしょうか。

そして、「尊厳の輪」とは、決して妥協できないマイルールや主義のこと。この「尊厳の輪」の境界線がはっきりしていないと、決断のたびに時間を無駄にするだけでなく、自尊心やブランディングまで揺らいでしまいます。「尊厳の輪」はなるべく小さいほうが信念を貫きやすいのですが、そのためには他人を失望させたり、 ときには傷つく覚悟も必要である、とこの本には書かれています。

つまり私がこれらの話から何を学んだかというと、「自分にできないことやふさわしくないことは、どんなに魅力的なオファーでも断ったほうがいい」ということです。それは、たとえ人間関係であってでもです。

実際に私は、仕事にしろプライベートにしろ、義理のおつきあいでのお誘いは、お断りしています。その結果、今では「義理のおつきあい」はほとんどありません。

もちろん、立場上そんなことは難しい先生もいらっしゃると存じますが、気の進まないおつきあいを負担に感じておられるのであれば、あえてお断りされてもよいのではないでしょうか。

自分の人生に、自分で満足するために。人生という大切な時間の過ごし方について、この本が考えるきっかけになれば幸いです。

代表取締役

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