ニュースレター Vol.123
CEOメッセージ
代表からのご挨拶 誠実に褒めるところからスタートする
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本年も社員一同、皆様にご満足いただけるよう努めてまいりますので、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
アフターコロナに向けて容赦なく変化していく世の中に対応するには、時代の流れに合わせて柔軟にシフトしていく「自己変革力」が必要だと、つくづく感じる今日この頃です。 ビスカでは、メンバーの新たな能力や可能性を発掘し、組織全体の成長につなげるために、今後は「人材開発」にもっと力を入れるつもりです。
今年はデール ・カーネギーの名著『人を動かす』をリーダー研修の教科書代わりにしようと考えていますので、 今回ご紹介します。 『人を動かす』は古くから世界的なベストセラーですので、お読みになられた先生も多いのではないでしょうか。 「人を動かす」といっても、命令や監視など、軍隊式にコンロトールする方法ではありません。リーダーが本来やるべきことは、メンバーの行動管理ではなく、やる気を起こさせること。自ら動きたくなる気持ちを起こさせる、まさに「人の心を動かす」マネジメントについて書かれているので、時代を超えてリーダーの必読書となっているのでしょう。
「重要感を持たせる」「人の立場に身を置く」など30もの原則が具体的な事例とともに書かれていますが、つまるところ“相手を尊重して、非難や批判をせず、良いとこ ろを見つけて心から褒めること”がマネジメントの極意であると感じました。
人間は怒られると防衛本能が働くので、自己を正当化し、間違いを指摘した側に恨みを持つことすらあります。だからこそ相手がミスをしてもぐっと我慢して、まずは言い分を「穏やかに」聞く。そこで信頼関係ができてようやく、「本当のところを正直に打ち明ける」まで行きつくことができるのではないでしょうか(この「本当のところ」が把握できない限り、改善のしようがありません)。
では実際に実践できているか?というと、正直なところ、私はまだまだできていません。つい感情的になってしまうこともあり、後から反省しています。 褒めることに関しては、心理学的にも人間は「褒めてくれる人が喜ぶ行動を自然ととりたくなる生き物」だそうです。単にお世辞をいうのではなく、自分よりも優れている点を「誠実な気持ちで、見返りを期待せず、心から賞賛する」ことが大切だとカーネギーは説きます。自分は周りの人にできているだろうか、と考えると、これもまだまだなのですが...。
今年の目標は、「誠実に褒める」ところからスタートしていきたいと思います。 末筆になりましたが、今年も皆様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
代表取締役